金襴を使うということ
金襴(きんらん)は、古くから高級織物のひとつとされています。金襴の糸は、絹糸と金糸金箔をもちいて作られ、絹糸に金箔を巻きつけたりして、あらゆる方法で糸に金を付けて織り上げ、生地面での光の反射具合を細かく変化させることで、より複雑な表現になるようにしています。また、このような手法は金にとどまらず、銀糸をもちいたり、中にはプラチナを使うような織物も存在するほどで、高級な織物としての地位を確かなものとしています。
この織物の利用としては、帯などが一般的ですが、僧侶が身に付ける袈裟・法衣や、ひな人形などにも古くから使われてきました。近年ではさらに用途が広がりインテリアにも使われるようになってきました。私たちのフロアスタンドもこうした新しい使い方のひとつとして、大きな注目を集めています。
部屋に置いてあるだけで、生地の織り方の違いが影響して、ひかりの反射が変化して、その空間をこれまでとは違った世界にすることができたり、また夜は織物から覗く美しいひかりを楽しむことができる、そんな贅沢な空間を作り出す、唯一無二のあかりとして存在しているのが私たちが創る「あかり」なのです。
